この中国製色絵磁器の丸型蓋物は、鮮やかなターコイズ地に、満開の牡丹の花の中を舞う皇帝の象徴である龍と鳳凰が粉彩(ファミーユローズ)で細密に手描きされています。この伝統的なモチーフは陰様(いんよう)の究極の結合を示し、皇権の威厳と夫婦の調和を象徴しています。
清代後期から中華民国初期にかけて制作されたこの様式の磁器は、中国国内のみならず東南アジア市場へも数多く輸出され、特にプラナカン(海峡華人)の間で婚礼などの祝事用に珍重されました。底面にはアイアンレッド(礬紅)で「同治年製」の4文字篆書体シールマークが施されており、これは19世紀後半から20世紀初頭にかけて景徳鎮窯で広く用いられた銘です。
- 年代:清代後期 / 民国期(19世紀末から20世紀初頭頃)
- 技法 / 様式:上絵付け粉彩手描き、ターコイズ釉地
- サイズ:直径 16.5 cm(6.5 インチ)、高さ 9.5 cm(3.7 インチ)
- 素材:輸出用磁器、上絵具、礬紅印
- 状態:アンティークとしての保存状態は非常に良好です。構造的なひび割れや修復の跡は見られません。持ち手部分の金彩にわずかな摩耗、当時の窯傷(気泡痕、ピンホール)、および経年による縁部分の釉薬の微細な擦れがあります。
この蓋物は、中国輸出磁器やプラナカン磁器のコレクターにとって極めて価値の高い一品であり、クラシックなインテリアのキャビネットを飾る調度品としても最適です。
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